むし歯の治療で大切なのは、どれだけ歯を長持ちさせられるか——その視点です。進行度に応じた適切な治療法を選ぶことはもちろん、治療に使う材料の種類、残っている歯の量、口腔環境など、さまざまな要因が歯の寿命に影響します。
当院では、目先の処置だけでなく、患者さまの歯が少しでも長く健康でいられるよう、丁寧にご説明しながら治療方針を一緒に考えていきます。
痛みはほとんどなく、見た目の変化も軽度です。この段階で発見・対処できれば、歯を削らずに済む可能性もあります。定期検診がとくに重要な段階です。
冷たいものがしみる、噛むと痛いといった症状が出始めます。むし歯部分を削り、詰め物(インレー)または一部を覆う被せ物(クラウン)で修復します。使う材料によって見た目・耐久性・寿命が大きく変わります。
ズキズキとした自発痛が生じ、放置すると歯の根の先に膿が溜まることもあります。感染した神経を取り除き、根の内部を丁寧に清掃・消毒する「根管治療」が必要になります。
むし歯が非常に進行し、歯の根まで大きく崩壊している場合や、歯が垂直に割れている(歯根破折)場合は、残念ながら抜歯が必要になることがあります。抜歯後は歯を補う治療へ移行します。
むし歯の治療後、その歯がどれだけ長く機能するかは、治療の質だけでなく、以下の4つの要素が複合的に影響します。
細菌による感染が強いほど、痛みや腫れが出やすく治療後も完治しにくくなります。悪化・再発によって歯の寿命は縮まっていきます。
残っている歯の量が少ないほど強度が落ち、寿命が短くなります。歯が垂直に割れてしまった場合は現代の医療では保存が困難で、ほとんどが抜歯になります。
治療に使う人工材料の種類によって、寿命・再発率・再治療の頻度が大きく変わります。強度の弱いプラスチックや、錆びやすい金属ほど再発リスクが高まります。
歯磨きの習慣、噛み合わせ、生活習慣、歯ぎしり・食いしばり、歯ぐきや骨の状態、唾液の量、免疫力など、多くの要因が歯の寿命に影響します。
むし歯治療後に使う材料によって、10年後に「その修復物がお口の中に残っている割合(生存率)」が大きく変わることが研究データから明らかになっています。
※e.maxクラウンは咬合力のかからない歯のみ適応。生存率とは「修復物がお口の中に残っている割合」であり、歯自体に起こる問題とは分けて考える必要があります。
※e.maxインレーは咬合力のかからない歯のみ適応。生存率とは「修復物がお口の中に残っている割合」であり、歯自体に起こる問題とは分けて考える必要があります。
※e.maxブリッジは咬合力のかからない歯のみ適応。生存率とは「修復物がお口の中に残っている割合」であり、歯自体に起こる問題とは分けて考える必要があります。
データを見るとセラミックスの優位性は明らかですが、それには理由があります。
銀歯が保険治療で長年使われてきたのは、戦後の物資が乏しい時代に安価なパラジウムを含む金属が採用されたことが始まりです。その後の研究で問題が明らかになっているものの、現在も保険診療の材料として使われ続けています。
主訴:生まれつき歯の変色があり、見た目の改善を希望されて来院されました。
治療内容:オフィスホワイトニングとダイレクトボンディング修復によって変色部分を目立たなくさせる施術を行いました。
| 治療期間 | 2ヶ月 |
|---|---|
| 通院回数 | 3回 |
| 治療費 | 264,000円(税込・自費診療) |
| 治療結果 | 一切歯を削ることなく見た目がある程度改善できました。施術から3年後に歯の色味に多少の後戻りがみられたため、再度ホワイトニングを行い良好な経過を辿っています。 |
主訴:乳歯が生え替わらず残っており、見た目の改善を希望されて来院されました。
治療内容:e.maxクラウンによる補綴とダイレクトボンディング修復によって審美性の改善を行いました。
| 治療期間 | 2ヶ月 |
|---|---|
| 通院回数 | 4回 |
| 治療費 | 462,000円(税込・自費診療) |
| 治療結果 | 歯の神経を取らず、最小限の介入で治療を行いました。施術から3年経過後も、良好な経過を辿っています。 |
主訴:銀歯の下がむし歯になってしまっています。費用を抑えて審美的に治したいとのご希望でした。
治療内容:ダイレクトボンディングにてむし歯治療と審美改善を同時に行いました。
| 治療期間 | 1回で完了 |
|---|---|
| 通院回数 | 1回 |
| 治療費 | 33,000円(税込・自費診療) |
| 治療結果 | 1回の来院でむし歯治療を行うとともに、審美性の改善を得ることができました。 |
むし歯は早期発見・早期治療ほど、歯への負担が少なく済みます。
「痛くないからまだ大丈夫」という段階でのご相談もお待ちしています。