お子さまの歯磨きのアドバイス

お子さまの歯磨きのアドバイス

2022年9月2日

歯医者さんではご家庭で使えるものより濃度の高いフッ素を歯に塗ることができます。

ご家庭でのフッ素使用と歯医者さんでのフッ素を組み合わせてあげると、むし歯予防により効果的であったというデータがあり、当院では定期的に高濃度フッ素塗布を行なっております。

ご家庭でのフッ素入り歯磨き粉使用の目安ですが、フッ素濃度が高い方がむし歯予防の効果も高くなる一方で、高濃度のものはお子様が飲み込まないよう注意して使う必要があります。

目安としては、お子様がブクブクうがいできるか、飲み込まないよう指示を守れるかをみてください。

その2点ができるまでは、フッ素濃度が950ppm以下の歯磨き粉を1〜2mm程度(お米一粒サイズくらい)歯ブラシにのせて1日1回使うようにしてください。

おおよそ3歳以降で飲み込む危険性がなくなったら、フッ素濃度が950ppm前後の歯磨き粉を5〜6mm程度(小豆一粒サイズくらい)歯ブラシにのせて1日2回使うといいでしょう。

6歳以上は、大人向けのむし歯予防に特化した1450ppm前後の高濃度フッ素配合歯磨き粉を1〜2センチ程度歯ブラシにのせて1日2回使うといいでしょう。

もう一つ、歯医者さんでできるむし歯予防としてシーラント充填というものがあります。

歯には、むし歯になりやすい「歯と歯の間」「歯と歯ぐきの境目」「歯にある深い溝」の3つの場所が存在していて、いずれも磨き残しが出やすい場所になります。

シーラント充填は、歯が生えてきた時点でそのうちの「歯にある深い溝」を予防的にあらかじめ樹脂で埋める処置になります。

特に生えたての歯は石灰化が不十分な上、歯ぐきが被っていて非常にむし歯リスクが高いため、当院ではお子様の協力度合いと歯の萌出度合いをみながら予防的にシーラント充填を行なっております。