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0 〜 2 歳 の お 口 の ア ド バ イ ス

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生まれたばかりの赤ちゃんのお口には、むし歯や歯周病の原因となる細菌は存在しません。

だいたい生後4〜7ヶ月頃に、お子さまの歯が生え始め、それと同時に周りからやってきた細菌がお口に棲み始めるようになります。

そして、むし歯の原因となる細菌は、だいたい1歳半〜3歳くらいの間にお子さまのお口に定着し、そこでお子さまのむし歯リスクがある程度決まってしまうとも言われています。

そのため、この時期にできるお子さまのむし歯予防は4つあります。

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1つ目は、細菌感染の機会を減らすことです。

むし歯や歯周病の原因となる細菌は、知らないうちにお子さまのお口にやってきて勝手に棲み始めるのですが、その大半が保護者のお口から来ると言われています。

そのためこの時期は、保護者のお口にむし歯や歯周病があったり、口腔衛生状態が良くない場合は、お口にキスをしたり、食器を共有したり、口移しで食べ物をあげたりなどは避けた方が無難でしょう。

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2つ目は、保護者の口腔内環境を良好に保つことです。

実際には、細菌感染の機会を減らしたとしても、むし歯や歯周病の原因となる悪玉菌を、お子さまのお口に全く移さないことは不可能です。

しかしながら、周りからやってくる細菌は、悪玉菌だけでなく、悪玉菌をやっつけてくれる善玉菌もいて、複数の細菌たちが集まって口内フローラを形成しています。

保護者の口腔内環境が不良だと、お子さまのむし歯リスクが高くなるというデータがありますので、せっかくなら保護者からお子さまへ、なるべく良い菌を移してあげるのも、親子の愛情の一つとなるのではないでしょうか。

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3つ目は、歯磨きに関してです。

歯が生え始めたらちょっとずつ練習開始するといいでしょう。

その際、おもちゃ遊びや歯固めの延長としてお子さま自身が使える柄が短くて丸い歯ブラシと、保護者が仕上げ磨きに使うお子さま専用の通常の歯ブラシと、2種類あるとベストです。

歯の石灰化を強化するために、1日1〜2回フッ素濃度が950ppm以下の歯磨き粉を歯ブラシ1〜2mmとごくわずかにのせて歯磨きするといいでしょう。

実際には、この時期にむし歯ができる心配はほとんどなく、歯磨きの目的は、「しっかり磨くこと」よりも「歯ブラシがお口に入る感覚に慣らすこと」ですので、お子様がリラックスしてご機嫌な状態で、お遊び感覚で楽しみながら磨くようにしましょう。

いきなり歯ブラシで仕上げ磨きは少々ハードルが高いため、最初は歯磨きナップようなガーゼでお口の中を拭って、感覚に慣らしていくのも良いでしょう。

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4つ目は、食事についてです。

むし歯の原因菌は、砂糖を代表とする糖分を栄養源にして歯を溶かす酸を作ります。逆に言うと、糖分を摂らなければむし歯の原因菌は酸を作ることができず、実はむし歯ができることもありません。

ただし、お米やパンや麺など炭水化物も分解されれば糖分になりますし、実際には脳を動かすためにブドウ糖が必要不可欠なので、糖分を一切摂らないというわけにはいきません。

その中でむし歯予防のために気を付けた方が良いことは、糖分の中でも特に、砂糖が添加されたお菓子や飲み物は圧倒的にむし歯リスクが高いことが分かっており、これらの飲食物は極力控えることが望ましいです。具体的には、特に3歳までの食習慣によって食の嗜好が決まるとも言われていますので、3歳までは甘味や塩味のきいた味の濃いものは与え過ぎないよう気遣ってあげた方が良いでしょう。

むし歯予防以外にも、授乳時や離乳食時の正しいお口の使い方や動かし方などを習得することで、お子さまの将来的な歯並びや噛み合わせ、顎の成長を良い方向に導くことができます。年齢ではなく、お子さまの成長発達に合わせて、適切な食形態や食べさせ方を選択できると良いでしょう。

当院では、0歳児からお口のチェックとお口の健康を考えたアドバイスを行なっておりますので、お気軽にご相談ください。